アジア最大級の音楽授賞式として、毎年世界中のK-POPファンを熱狂させる「MAMA AWARDS(旧Mnet Asian Music Awards)」。その年の音楽シーンを象徴するトップアーティストのみに贈られる「大賞(テサン)」は、K-POP界における最高峰の栄誉として数々のドラマを生み出してきました。名実ともにグローバルメガイベントへと成長した現在に至るまで、授賞式のステージでは熾烈なタイトル争いと感動の戴冠劇が繰り広げられています。
歴代の授賞式を振り返ると、そこには時代を牽引したレジェンドたちの足跡が鮮明に刻まれています。かつて一時代を築いたEXOとBIGBANGの覇権争い、前人未到の記録を打ち立てたBTSの黄金期、そして近年激しさを増す第4世代・第5世代ガールズグループの台頭まで、授賞結果は常に時代の潮流を映し出す鏡でした。本稿では、歴代4大賞の変遷から最多受賞記録、ファンの間で議論を呼んだ選考基準の舞台裏まで、徹底的な取材データをもとにその全貌を解き明かします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:歴代大賞の最多受賞記録はBTSが保持しており、計20回以上の大賞獲得に加え、主要4部門を独占する「大賞オールキル」という空前絶後の金字塔を樹立。
- 要点2:大賞は「今年の歌手賞」「今年の歌賞」「今年のアルバム賞」「Worldwide Icon of the Year」の4部門で構成され、ガールズグループではTWICEやNewJeans、aespaが歴史的快挙を達成。
- 要点3:審査基準は音源・音盤の実績データ、グローバル審査員評価、ファン投票の複合集計であり、透明性の追求とともに年々レギュレーションが進化を続けている。
【最多受賞はどこ?】BTSとEXOが刻んだ金字塔と歴代大賞の勢力図
K-POPファンがMAMAの歴史を語る上で、避けて通れない最大の関心事が「歴代で最も大賞を手にした王者は誰なのか」という点です。結論から言えば、MAMA歴代大賞の最多受賞において頂点に君臨し続けているのはBTS(防弾少年団)です。BTSが獲得した大賞の総数は20回を超え、2位以下を大きく引き離す圧倒的な数字を誇っています。
BTSの台頭以前、2010年代前半の授賞式を支配していたのはSMエンターテインメントの雄・EXOでした。EXOは2013年から2017年にかけて「今年のアルバム賞」を5年連続で受賞するという空前絶後の記録を打ち立て、授賞式の絶対王者として君臨していました。当時、YGエンターテインメントのBIGBANGと繰り広げた大賞争いは、今なお語り継がれる名勝負です。
その盤石な牙城を崩したのがBTSでした。2016年に「今年の歌手賞」を初受賞したのを皮切りに、MAMAにおけるBTSの歴代大賞記録は驚異的なスピードで更新されていきます。2019年と2020年には、授賞式に用意された大賞4部門をすべて一組で独占する「大賞オールキル」を2年連続で達成。グローバルポップスターへと飛躍した彼らの軌跡は、そのままMAMAの歴史のハイライトとなりました。
【歴代4大賞の変遷】「歌手・歌・アルバム・Worldwide Icon」各部門の歴代受賞者一覧
MAMAの大賞は長年「3大賞」体制が続いていましたが、2018年よりファン投票主体の「Worldwide Icon of the Year」が加わり、現在は主要4部門が大賞として位置づけられています。ここでは、近年のK-POPの黄金期を象徴するMAMA大賞の歴代受賞者一覧を、主要部門ごとに整理して振り返ります。
MAMA今年の歌手賞の歴代受賞者を見ると、アーティストとしての総合力とグローバル影響力がダイレクトに反映されていることが分かります。2016年から2022年までBTSが7年連続受賞という前人未到の記録を保持したのち、2023年にはNewJeansがガールズグループとして12年ぶりの快挙を達成。2024年にはSEVENTEENがその栄冠を受け継ぎました。
メガヒット曲に贈られるMAMA今年の歌賞の歴代では、大衆の心を掴んだキラーチューンが並びます。2016年から3年連続で受賞したTWICE(『CHEER UP』『SIGNAL』『What is Love?』)の快挙をはじめ、2022年のIVE『LOVE DIVE』、2023年のNewJeans『Ditto』、2024年のaespa『Supernova』と、近年は女性グループのバイラルヒットが目立つ傾向にあります。
フィジカル売上が直結するMAMA今年のアルバム賞の歴代は、ボーイズグループの強さが際立つ部門です。EXOの5連覇、BTSの5連覇(2018〜2022年)を経て、第4世代以降は圧倒的なミリオンセラーを連発するSEVENTEENやStray Kidsらが激しい首位争いを繰り広げてきました。
そして、2018年に新設されたMAMA Worldwide Icon of the Yearの歴代部門では、初代受賞の2018年からBTSが驚異的な連覇を継続。グループ活動の休止期間を経て、後続のボーイズグループやソロアーティストたちがその座を虎視眈々と狙う構図へと移行しています。
【ガールズグループの栄光】少女時代からNewJeans・aespaへ至る女王たちの系譜
長年にわたり強固なファンダムを持つボーイズグループが優勢とされてきたMAMAの大賞レースにおいて、MAMA歴代大賞を獲得したガールズグループの存在は常に特別な輝きを放ってきました。
黎明期を切り拓いたのは、2000年代後半から2010年代初頭のWonder Girls、2NE1、そして少女時代でした。特に少女時代が2011年に「今年の歌手賞」を受賞した瞬間は、K-POP界における女性アイドルの地位を大きく押し上げた転換点として語られます。その後、TWICEが「今年の歌賞」を3連覇し、大衆音楽としてのK-POPの魅力を世界に浸透させました。
2020年代に入ると、ガールズグループの存在感はさらに決定的なものとなります。2022年には新人賞と大賞(今年の歌賞)を同時に掻っ攫ったIVE、2023年には「今年の歌手賞」と「今年の歌賞」の2冠を達成したNewJeans、そして2024年には『Supernova』で世界中を席巻したaespaが大賞を戴冠。大衆性とファンダムパワーを完璧に両立させた彼女たちの躍進は、MAMAの歴史を力強く塗り替えています。
【日本会場の熱狂と涙】歴代開催地で生まれた「伝説のスピーチ」名場面
グローバル展開を掲げるMAMAは、マカオ、シンガポール、香港などアジア各都市を巡回してきましたが、なかでも日本は最大級の熱狂を生み出すキーステーションとなってきました。MAMA歴代開催地における日本会場の歴史は、2017年の横浜アリーナから始まり、さいたまスーパーアリーナ、ナゴヤドーム、京セラドーム大阪、そして東京ドームへと規模を拡大してきました。
数々の名場面のなかでも、ファンの記憶に最も深く刻まれているのがMAMA大賞の歴代スピーチです。象徴的な出来事として挙げられるのが、2018年の香港公演で「今年の歌手賞」を受賞したBTSのスピーチでした。壇上に上がったメンバーのJINが、涙ながらに「今年の初め、精神的につらくて解散することも悩んだ」と胸中を吐露した告白は、世界中のファンに計り知れない衝撃と感動を与えました。
また、日本会場の巨大なステージ上でも、極限のプレッシャーを乗り越えてトロフィーを手にしたアーティストたちが流す涙と誠実な言葉が、毎年のようにSNSのトレンドを埋め尽くしてきました。ただの表彰式にとどまらず、アイドルたちが抱える重圧とファンへの真の感謝が交錯するドラマ性こそが、MAMAが世界で熱狂を生み続ける理由です。
【審査基準の真相】音源成績・音盤売上・投票の比率とファンダムの議論
授賞式の時期が近づくたび、SNS上で激しい議論が巻き起こるのがMAMA大賞の審査基準の真相です。「なぜあのグループが選ばれなかったのか」「成績データと審査員評価のバランスはどうなっているのか」というファンの疑問に対し、主催のCJ ENMも長年にわたり選考方式の改善を重ねてきました。
現在の大賞選定における基本的な構造は、主に以下の3つの要素で構成されています。
- グローバル音源データ:SpotifyやApple Musicなど世界的なストリーミング指標および韓国主要チャート(Circle Chartなど)の実績。
- 音盤(アルバム)売上データ:フィジカルアルバムの累計販売枚数。
- 専門審査員による評価:音楽プロデューサー、評論家、業界関係者で構成される専門家パネルによる総合的な音楽性・影響力の審査。
かつてはファンによるオンライン投票の比率が大きく、組織票による偏りが指摘された時期もありました。しかし現在では、主要な大賞部門から純粋なファン投票比率を切り離し、投票枠を「Worldwide Icon of the Year」に集約するなど、公平性と客観的データの厳密性を保つためのルール改定が施されています。それでもなお、審査員票の配分やグローバル指標の比重をめぐる議論は、授賞式の注目度の高さを物語る風物詩となっています。
【2026年MAMA展望】新世代グループの台頭と最新の受賞行方を占う
K-POPシーンの世代交代が急速に進むなか、2026年のMAMA最新受賞予想にも熱い視線が注がれています。軍白期(兵役期間)を経て完全体としての活動を再開したBTSをはじめとするレジェンドたちの再合流と、第5世代・第6世代の新星たちが織りなす構図は、これまでにない激戦を予感させます。
ボーイズグループでは、安定したグローバル動員力を誇るStray Kids、SEVENTEEN、TOMORROW X TOGETHERに迫る若手グループの飛躍が鍵を握ります。一方のガールズグループも、独自の世界観と実験的なサウンドで世界市場を開拓する新興勢力が次々とミリオンセラーを記録しており、主要4大賞の行方は誰の手にも渡りうる混戦模様を呈しています。音楽プラットフォームの多様化に伴い、どのような楽曲が「今年の顔」として選ばれるのか、審査のトレンドからも目が離せません。
【MAMA歴代大賞】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:MAMAの歴代大賞で単独最多受賞記録を持っているグループはどこですか?
A1:BTS(防弾少年団)です。通算20回以上の大賞を受賞しており、2019年と2020年には主要4大賞すべてを独占する「大賞オールキル」を達成するなど、圧倒的な最多記録を保持しています。
Q2:MAMAはなぜ日本で頻繁に開催されているのですか?
A2:日本は世界第2位の巨大な音楽市場であり、K-POPに対する熱狂的なファンダムと大規模なドームツアーを成功させるインフラが整っているためです。2019年のナゴヤドームをはじめ、京セラドーム大阪や東京ドームなど、収容人数の大きい会場での開催が恒例化しています。
Q3:ガールズグループが大賞を獲るのは難しいと言われるのはなぜですか?
A3:歴史的にアルバム売上(音盤)の指標において、強固なファンダムを持つボーイズグループが極めて高い数値を叩き出す傾向にあったためです。しかし近年は、音源ストリーミングの爆発的ヒットやアルバム売上の急増により、TWICE、NewJeans、aespaなどが大賞を勝ち取っています。
まとめ:K-POPの歴史そのものを映し出すMAMAの未来
1999年の「Mnet映像音楽大賞」からスタートし、四半世紀以上の歴史を歩んできたMAMA。その歴代大賞のリストを振り返ることは、K-POPというカルチャーがいかにしてアジアのローカル音楽から世界を揺るがす世界的ポップカルチャーへと成長を遂げたのかを辿るプロセスそのものです。
レジェンドたちが築き上げた栄光の記録の上に、新たな才能たちがどのような歴史を上書きしていくのか。授賞式のステージで流される歓喜の涙と、時代を象徴する圧巻のパフォーマンスは、これからも国境を越えて世界中の音楽ファンを魅了し続けるはずです。 (出典: mama 大賞 歴代(Yahoo!ニュース))